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オンコロジードリームチーム・キックオフ・フォーラム開催報告

広がるマイ・ドリームの輪!
430名の"私の夢My Dream"を"私たちの夢Our Dream"に

 

さる3月21日に有楽町マリオン・朝日ホールにおいて、「オンコロジードリームチーム・キックオフ・フォーラム」が開催され、不順な天候にもかかわらず、430名の患者・家族・学生そして医療者の皆様にご参加頂きました(詳しくは、文末のリンクから当日の記録映像をご覧下さい)。

 

今回のフォーラムは、一般社団法人オンコロジー教育推進プログラム、財団法人日本対がん協会、NPO法人キャンサーネット・ジャパンの3団体の共催、そして財団法人聖ルカ・ライフサイエンス研究所の協力とアメリカ大使館の後援により開催されました。また、告知活動には製薬会社11社と財団法人パブリックヘルスリサーチセンターJPOP委員会の協賛を頂きました。内容は2部構成で、総合司会の膳場貴子さんにより進行がなされました。

 

第Ⅰ部の発表の模様。佐治重衡さん、膳場貴子さん、上野直人さん、桜井なおみさん 写真1段目、第Ⅰ部の発表の模様。2段目右から佐治重衡さん、膳場貴子さん。2段目右から上野直人さん、桜井なおみさん

 

第Ⅰ部は「日本の医療の現場からがん医療を考える」と題し、医療者の立場から佐治重衡さん(医師)、患者の立場から桜井なおみさん(がん経験者)からの発表がありました。佐治さんからは、医療現場における医療者のバーンアウト・疲弊、スタッフの減少という環境のなかで患者中心の医療に取り組む医療者の姿が語られました。桜井さんからは、「がんは治るようになってきたが、社会のがんに対する意識は変わっていない」ことが指摘され、がんサバイバーの社会復帰や就労問題などの課題が浮き彫りにされました。そして、上野直人さん(医師・がん体験者)からは、「なぜ今、"思いや夢を語ることが大切なのか」と題し、医療現場での様々な問題を乗り越えていくためにも、がん医療へのビジョンがいかに大切か示され、個人レベルからコミットしていくことが、現状を変える力になることが語られました。


パネルディスカッションとドリームメイキング・セッションの模様 写真1段目パネルディスカッション。2~3段目ドリームメイキング・セッションの模様

 

第Ⅱ部は、第Ⅰ部のスピーカーに、岩瀬哲さん(医師)、岸本葉子さん(がん経験者)に加わって頂きパネルディスカッションが行われました。ファシリテーターの膳場さんより、現在のがん医療の課題と解決に向けての方策について、あらためて問いかけがなされ、ディスカッションが進みました。続くドリームメイキング・セッションは、パネラーのみならず、フォーラム参加者一人ひとりが"マイ・ドリーム"を書きあげ、語り合い、そして撮影し合うセッションです。上野さんが進行役になり、マイ・ドリームをまとめるにあたっての留意点(ゴールとビジョンの違いなど)などが説明されました。同じフォーラムへの参加者とはいえ、見知らぬ者同士で"マイ・ドリーム"を見せ合い、語り合うことはとても刺激になり、本会の主旨が参加者の皆様によく伝わったようです。ご参加の親子から、「このような会は初めて。母親も喜んでいる。ぜひ帰ってからあらためて写真をwebサイトへ投稿したいし、周りの人々にこの活動を伝えたい」など感謝の言葉もいただきました。
ドリームメイキング・セッションの最後に"マイ・ドリーム"を一斉に上に掲げてもらって撮影したのが、下の『マイ・ドリーム集合写真』です。どうぞクリックして大きくしてご覧ください。

 

マイ・ドリーム集合写真 一般社団法人オンコロジー教育推進プロジェクト専務理事の佐谷秀行最後に、本フォーラムの共催である一般社団法人オンコロジー教育推進プロジェクト専務理事の佐谷秀行(右の写真)から、「今後は、さまざまな団体と協調し合い、オンコロジードリームの実現に向けて更に邁進する」旨のお話があり、フォーラムは締めくくられました。

 

■キックオフ・フォーラムに関する当日の記録映像が下記サイトにありますので、どうぞご覧下さい。
http://www2.extide.mediasite.co.jp/mslive/Catalog/pages/catalog.aspx?catalogId=9976b09f-70cc-4d37-9128-6e79097870a7

 

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■キックオフ・フォーラム プログラム
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1.オープニング
2.基調講演1:「日本の医療の現場からがん医療を考える:医療者と患者の立場から」
3.基調講演2:「なぜ今、"思いや夢を語ること" が大切なのか」
4.パネルディスカッション: 「私の夢(My Dream) から私たちの夢(Our Dream) へ」
  司 会:膳場貴子
  パネリスト:
       岩瀬 哲(東京大学医学部付属病院 緩和ケア診療部・副部長)
       上野直人(M.D.アンダーソンがんセンター腫瘍内科・教授/がん体験者)
       岸本葉子(作家/がん体験者)
       桜井なおみ(キャンサー・ソリューションズ株式会社 代表取締役/がん体験者)
       佐治重衡(埼玉医科大学国際医療センター 腫瘍内科・准教授)
       (50音順・敬称略)
5.ドリームメイキング・セッション: 「伝えよう、がん医療のマイ・ドリーム」
6.クロージング
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[2010/04/01 14:24] | フォーラム | コメント(0) | トラックバック(0) | タグ: