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東北編 第2回ドリーム・キャッチャー養成講座(福島)速報

東北編 第2回ドリーム・キャッチャー養成講座 福島県立医科大学にて開催
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福島県における震災後のがん医療の現状を知り、
今後のがんアドボケート活動をディスカッションし、
プロジェクトを作成し発表!

 

 2013年4月20日(土)と21日(日)の両日、福島県立医科大学11号館(臨床講義棟)第2臨床講義室で、「東北編 第2回ドリーム・キャッチャー養成講座(福島)」が開催されました。
 司会進行は、福島県立医科大学附属病院臨床腫瘍センターの池田紀子氏 (医療ソーシャルワーカー)が、2日間にわたり担当しました。

 

★1日目(4/20)★

 

◆◇セッション1「がん医療のマイ・ドリーム」◆◇

 

 まずオリエンテーションとして、マイ・オンコロジー・ドリーム(MOD)実行委員長の上野直人氏(MDアンダーソンがんセンター乳腺腫瘍内科教授)より、マイ・オンコロジー・ドリーム(MOD)の活動やドリーム・キャッチャーの定義、さらに本ドリーム・キャッチャー養成講座を福島で開催する意義などについての説明があり、引き続き、佐々木治一郎氏(北里大学病院 化学療法センター部長)ら、ファシリテーターの皆様より自己紹介がありました(下の写真)。

 

ファシリテーターの自己紹介 次に上野直人氏から、がん医療に対するコーズ(動機)、ミッション(使命)・ビジョン(マイ・ドリーム:夢)についての講義があり、ドリームの創作プロセスや共有プロセスなどの解説がありました(下の写真)。講義の後は、受講者自身が、自分の「コーズ、ミッション&ビジョン、マイ・ドリーム」を考えました。そして受講者全員が、自身の「がん医療のマイ・ドリーム」を発表しました。

 

上野直人氏による「がん医療のマイ・ドリーム」の講義◆◇セッション2「震災とがん:現状を知ろう」◆◇

 

■「福島県における震災後のがん医療の現状」
 セクション2は、福島県における震災後のがん医療の現状について、以下の2名の方々から、貴重なデータに基づく発表があり、「震災とがん」の現状を知ることができました。
 まず福島県立医科大学附属病院の氏家由起子氏(がん化学療法看護認定看護師)より、「看護師の立場から~通院治療の支援」と題して、外来化学療法センターの震災後の対応や看護支援などについて発表がありました(下の写真上段)。
 次に同大学附属病院の上澤紀子氏(がん放射線療法看護認定看護師)より、「福島で経験したこと~ここで生きる方々と共に考える」と題して、震災後の福島第一原発事故の被ばく医療体制やがん放射線療法看護認定看護師の活動などについて発表がありました(下の写真下段)。

 

「福島県における震災後のがん医療の現状」についての2つの発表■懇親会
 1日目の夜は、福島ビューホテルにて会費制の懇親会が催されました。同ホテルに学会の仕事で偶然来られていた中村清吾氏(昭和大学医学部乳腺外科教授)と佐治重衡氏(京都大学大学院医学研究科 標的治療腫瘍学講座 准教授)も合流され、有意義な歓談が行われ、最後は参加者一同による記念写真撮影で締め括られました(下の写真)。

 

懇親会★2日目(4/21)★

 

◆◇セッション3「正しい医療知識とEBMに基づくがんアドボケート活動」
         震災とがん ー わたしたちの取り組むべきこと

 

■「臨床試験とEBM」(米国国立がん研究所(NCI)制作動画『がんの臨床試験』上映)
 2日目の最初のプログラムは、今村知世氏(慶應義塾大学医学部臨床薬剤学講師)による「臨床試験とEBM」の講義でした(下の写真)。今村氏は、まず臨床試験・治験の定義や医薬品開発のプロセスなどを解説し、米国国立がん研究所(NCI)制作の動画『がんの臨床試験』(日本語吹替版:MOD活動助成金により作成)を上映しました。そして、EBM(Evidence-Based Medicine:根拠に基づく医療)の定義や重要性についても分かりやすく解説しました。

 

今村知世氏による「臨床試験とEBM」の講義■「メディカル・リテラシーとは」
 続いて、佐々木治一郎氏(北里大学病院 化学療法センター部長)より、がん患者のリテラシーの定義やがん医療情報の特徴や信頼性、日本の検索エンジン(Webサイト)やインターネット医療Q&Aの問題点のほか、リテラシーを発揮する要件などについて講義が行われました(下の写真)。

 

佐々木治一郎氏による「メディカル・リテラシーとは」の講義

■「ソーシャルネットワーキングとがんアドボケ―ト活動」
 上野直人氏より、ソーシャル・ネットワーク・システム(SNS)とがんアドボケート活動についての講義が行われました(下の写真)。まずフェイスブック(Facebook)などのSNSの種類や特徴などを紹介し、ツイッター(Twitter)がソフトバンクの孫正義氏や猪瀬・東京都副知事(当時)を動かした事例などを交え、具体的な活用法などがわかりやすく解説されました。また、SNSの良い点、悪い点、ルール、書き方など留意すべき点などについても説明がありました。

 

上野直人氏による「ソーシャルネットワーキングとがんアドボケート活動」の講義■グループディスカッション「震災とがんーわたしたちの取り組むべきこと」
 「震災とがんーわたしたちの取り組むべきこと」と題して、《やってみたいプロジェクト》について4つのグループに分かれてグループディスカッションが行われました(下の写真)。

 

グループディスカッション「震災とがんーわたしたちの取り組むべきこと」■各グループの発表「震災とがんをテーマにしたプロジェクト」
 「震災とがん」をテーマにしたがん啓発・アドボケート活動について、各グループの代表者から、《やってみたいプロジェクト》の発表がありました(下の写真)。がんの医療機関や支援団体などのマップ作成プロジェクトや、がんの災害時緊急対策マニュアル作成プロジェクトなど、様々なプロジェクトが発表されました。
 

各グループの発表「震災とがんをテーマにしたプロジェクト」■修了証の授与、記念写真
 講座の最後には、修了生22名にファシリテーターから修了証書が手渡されました。そして、自身のマイ・オンコロジー・ドリームを書いたフリップを持って、参加者全員での記念撮影(下の写真)が行われ、盛会のうちに東北・福島でのドリーム・キャッチャー養成講座は終了いたしました。今後の修了生の活動が期待されます。
 

参加者全員での記念撮影★他の写真もご覧になりたい方は、Facebookページ『Cancer がん 癌 No More』の下記フォトアルバムをお訪ねください。『東北編 第2回ドリーム・キャッチャー養成講座(福島)』の写真36点がご覧いただけます。
http://www.facebook.com/NoMoreCancer#!/media/set/?set=a.511651935562904.1073741826.178707785523989&type=1

 

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[2013/05/17 14:31] | ドリーム・キャッチャー | コメント(0) | トラックバック(0) | タグ: