JSMO 2015「ペイシェント・アドボケイト・プログラム」にて
「患者力をあげるために~学会発表をよりよく理解する方法」開催
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■「エビデンスとは何か」を一緒に考える参加型のセッションを開催■
2015年7月16日(木)午前9:30~11:00まで、第13回日本臨床腫瘍学会学術集会(JSMO2015:北海道札幌市ホテルロイトンにて開催)におけるがん患者支援プログラム「ペイシェント・アドボケイト・プログラム」に、マイ・オンコロジー・ドリーム(MOD)プログラムから提案した企画「患者力をあげるために~学会発表をよりよく理解する方法」が採択され、公益財団法人日本対がん協会ならびに一般社団法人オンコロジー教育推進プロジェクトの共催により、本プログラムが開催されました。
たくさんの学術情報をどのように見極めていくかが、アドボケイト活動に必要な患者力につながります。情報発信の場である学会での発表をよりよく理解する方法を、「抄録とポスターの読み方・吟味の仕方」にフォーカスを当て、「エビデンスとは何か」を一緒に考える参加型のセッションをおこないました。
冒頭、司会は、岡本宏之氏(公益財団法人日本対がん協会リレー・フォー・ライフ・ジャパン統括マネージャー)が担当し、本セッションの開催目的と演者の紹介がありました。
以下に、発表の模様を写真と簡単な解説で発表順に報告いたします。
1.イントロダクション:本プログラムの趣旨
発表:佐々木治一郎氏(マイ・オンコロジー・ドリーム実行委員/北里大学医学部新世紀医療開発センター臨床腫瘍学教授)
佐々木氏(下の写真)からは、『マイ・オンコロジー・ドリームの活動コンセプトとその内容』、『ドリーム・キャッチャー(DC)養成講座とがんアドボケイト活動』について概説があり、本企画を行なうに至った経緯と発表内容についての紹介がありました。
2.アドボケイト活動に必要な患者力とは
発表:鈴木牧子氏(DC修了生、リレー・フォー・ライフ2014ヒーローズ・オブ・ホープ/ひいらぎの会代表世話人)
鈴木氏(下の写真)は、「アドボケイト活動に必要な患者力とは」をテーマに、『がんアドボケイト活動』において必要な『見極める力』と『リーダーシップ』の重要性について発表がありました。
3.EBMとリテラシー
発表:今村知世氏(マイ・オンコロジー・ドリーム実行委員/慶應義塾大学医学部臨床薬剤学講師)
今村氏(下記写真)からは、「EBMとリテラシー」をテーマに、『エビデンスとは何か』また、『正しい医療情報を入手する方法』について、参加者にわかりやすい講義がありました。さらに、配布の資料には、『学会発表や論文を理解するための「専門用語」や「がん臨床試験のルール」解説』が配布され、学会発表をこれから聴講する参加者にとっては大変に有意義なものとなりました。
4.抄録とポスターの読み方
発表:上野直人氏(マイ・オンコロジー・ドリーム実行委員長:テキサス大学MDアンダーソンがんセンター乳腺腫瘍内科教授)
上野氏(下の写真)は、「いかに科学発表を検証するか」をテーマに、『発表の形式』、『研究の流れ』、『仮説』とは何かを紐解いた上で、今回の学会の発表抄録の中から一つケースを取り上げ、『抄録の読み方と吟味の仕方』について、具体的にその方法(こつ)を解説し、参加者の理解を促しました。
※当日の発表資料について、ご希望の方には、PDFにて事務局より送付いたします。
お問い合わせ(e-mailのみ):
一般社団法人オンコロジー教育推進プロジェクト事務局
e-mail:secretariat@oncology-education.or.jp
■発表者の記念撮影
発表者および関係者全員で記念撮影(下の写真)を行いました。 今後も、日本臨床腫瘍学会学術集会におけるペイシェント・アドボケイト・プログラムにおいてマイ・オンコロジー・ドリームプログラムの企画を推進していく予定です。
下段右より、今村知世氏、上野直人氏、鈴木牧子氏、上段右より、岡本宏之氏、佐々木治一郎氏、事務局笛木浩
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[2015/08/04 18:33] | ペイシェント・アドボケイト・プログラム | コメント(0) | トラックバック(0) | タグ: JSMO2015ペイシェント・アドボケイト・プログラム
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