第6回目の奨励賞は、米国テキサス大学MDアンダーソンがんセンターに2名、
シカゴ大学医学部に1名留学研修。
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『2015年度リレー・フォー・ライフ マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞』受賞式を開催
日時:2016年4月26日(火)17:15~18:00
場所:アメリカンセンターJAPAN ホール(港区赤坂1-1-14 NOF溜池ビル8階)
主催:公益財団法人日本対がん協会
協力:The University of Chicago
The University of Texas MD Anderson Cancer Center
一般社団法人オンコロジー教育推進プロジェクト
2016年4月26日、アメリカンセンターJAPAN ホールに於いて、公益財団法人日本対がん協会主催、米国シカゴ大学ならびにテキサス大学MDアンダーソンがんセンター、一般社団法人オンコロジー教育推進プロジェクトの協力のもと、『2015年度リレー・フォー・ライフ マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞』の授賞式が行われました。
本奨励賞は、日本対がん協会が、米国テキサス大学MDアンダーソンがんセンター(以下MDアンダーソンがんセンター)の協力を得て、日本の若手医師が同センターにおいて1年間研修する事を目的として、2010年度に設立されました。これまで9名の医師がテキサス大学MDアンダーソンがんセンターにて研修する機会が与えられました。第6回目を迎えた本年は、MDアンダーソンがんセンターに加えて、新たにシカゴ大学医学部に同留学プログラムが立ち上がることになりました。この賞は、がん患者さん、ご家族、支援者の方々が日本対がん協会とともに推進し、開催している「リレー・フォー・ライフ・ジャパン」に寄せられた寄付金を基に運営しております。そこには、多くの患者さん、ご家族そして一般市民の方々の“日本のがん医療の進展”につながる次世代の人材育成推進への願いが込められております。
2016年に留学予定の2015年度の受賞者には、厳正なる審査の結果、テキサス大学MDアンダーソンがんセンターには、乳腺腫瘍外科医の岩瀬俊明氏(千葉大学附属病院臓器制御外科)と乳腺腫瘍外科医の及川将弘氏(及川病院乳腺外科)が選ばれました。また、シカゴ大学医学部には、腫瘍内科医の鳩貝健氏(国立がん研究センター東病院消化管内科)が選ばれました。授賞式では、日本対がん協会会長垣添忠生氏による開会挨拶のあと(下の写真上段左)、MDアンダーソンがんセンター乳腺腫瘍内科教授上野直人氏から、受賞者である岩瀬俊明氏ならびに及川将弘氏のお二人に、アワードの授与および目録贈呈が行われました。(下の写真上段右、下の写真下段左)。続いて、シカゴ大学医学部のKenneth S. Cohen氏から、鳩貝健氏にアワードの授与および目録贈呈辞が行われました。(下の写真下段右)。
受賞者からは、米国研修に対する抱負や日本の今後のがん医療への貢献などが語られました。(下の写真)
3名の受賞にあたっての挨拶の全文は、下記「リレー・フォー・ライフ・ジャパン」のサイトに掲載
引き続き、リレー・フォー・ライフ・ジャパンを代表して坂下千瑞子氏より、受賞者への期待の言葉が語られました。(下の写真上段)授賞式の後は、関係者一同による記念写真撮影で締め括られました。(下の写真中段、下の写真下段)
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第2部 米国大使館/日本対がん協会共催パネルディスカッション
「日本のがん研究の発展および未来のがん専門医の育成を目指して」を開催
日時:2016年4月26日(火)18:30~20:00
場所:アメリカンセンターJAPAN ホール(港区赤坂1-1-14 NOF溜池ビル8階)
共催:米国大使館、公益財団法人日本対がん協会
第2部は米国大使館と日本対がん協会との共催で「日本のがん研究の発展および未来のがん専門医の育成を目指して」と題するパネルディスカッションが開催されました。がん征圧という日米共通の目標のために日米相互の交流や米国留学の意義について意見交換がありました。
初めに、第一回受賞者(2010年度奨励賞)の増田紘子氏から、「MDアンダーソンがんセンターで学んだこと」と題しての講演がありました(下の写真、講演スライドPDF)
続いて、MDアンダーソンがんセンター上野直人氏(テキサス大学MDアンダーソンがんセンター 腫瘍内科教授)は、「がん臨床バイオロジストの育成のための腫瘍内科研修プログラムの必要性 Need for Clinical Cancer Biologists Medical Oncology Training Programs」について(下の写真上段、講演スライドPDF)、Kenneth S. Cohen氏(シカゴ大学医学部血液腫瘍内科)は、「がん研究開発のための国際研修プログラムの実施 Implementing international training programs for oncology research development」をテーマに(下の写真下段、講演スライドPDF)、それぞれ両氏からは、がんのトランスレーショナルリサーチおよび臨床分野における医学留学がいかに日米双方のがん治療ならびに臨床研究の利益になるかについてスピーチがなされました。
2011年度の受賞者である古川孝広氏(国立がん研究センター東病院先端医療開発センター)からは、米国での臨床研究を学ぶ意義についてご自身の経験を発表していただきました(下の写真、講演スライドPDF)
パネルディスカッションは、アレクシー・クラル氏(在日米国大使館 経済・科学部 科学技術・環境医療課長)の進行により、日本の医師が米国の臨床試験を研修することの必要性、日米国際交流の利点、専門分野のメンターを持つことの重要性、ミッションとビジョンを持って学んでいくことなど、日本の次世代のリーダーを目指す若い臨床研究者を鼓舞する内容のディスカッションがおこなわれました(下の写真) 当パネルディスカッションには、医学生、がん臨床に携わる医師、研究者、製薬企業、リレー・フォー・ライフ関係者など約80名余の参加者があり、盛会に終了いたしました。
なお、当日のパネルディスカッションは、下記Youtubeにて中継を観ることができます。
「日本のがん研究の発展および未来のがん専門医の育成を目指して」
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[2016/07/29 18:04] | マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞 | コメント(0) | トラックバック(0) | タグ: MDアンダーソンがんセンターがん医療マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞リレー・フォー・ライフ・ジャパン日本対がん協会日米医学交流留学研修